エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT 7202 A/P4 超精密アンギュラ玉軸受 30°A 型高剛性単体自由組合 NC 主軸軸受
1 製品型式・寸法荷重・技術仕様
完全型式:7202 A/P4
型式記号解説
7202:72 シリーズ中型精密主軸標準サイズ、取付スペースと耐荷重のバランスに優れ中小型 NC 工作機械に広く採用;A:30° 大接触角、軸方向剛性に優れ軸負荷の大きい工况に適合;P4:P4 精密公差等級、NC 主軸の回転精度要求に対応。本型式は単体開放型軸受、工場組合せ・予圧設定なし、機器条件に合わせ自由組立可能。
標準寸法パラメータ
内径 d:15 mm
外径 D:35 mm
幅 B:11 mm
接触角:30°
荷重性能値
基本動定格荷重 Cr:9.82 kN
基本静定格荷重 C0r:5.38 kN
限界回転数参考
グリス潤滑:43000 r/min
オイルエア潤滑:64000 r/min
取付境界寸法
内輪大端肩径:20.2 mm
外輪大端肩径:29.8 mm
最小面取り r₁,₂:0.6 mm
最小面取り r₃,₄:0.4 mm
製品全仕様
接触方式:2 点接触
列構成:単列
輪構造:一体成型内外輪、構造剛性均衡
内部設計:A 型 30° 接触角軌道最適化、軸方向耐荷重向上
組合特性:単体無予圧・無隙間、現場自由組立可能
組合レイアウト:背面・正面・直列 3 種対応
精度等級:P4 精密級
素材:高清浄度真空脱ガス軸受鋼、接触疲労に強い
コーティング:なし、各種主軸油・グリスと相性良好
シール:無シール開放型
初期潤滑材:無、潤滑方案を自由選択可能
回転数注記:実稼働回転数は潤滑、予圧、組立同軸度、負荷に影響されます。複雑工况の技術パラメータは NMT 技術チームへお問合せください。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT 7202 A/P4 は中小型 NC 加工機向けに開発された 30° 接触角 P4 級精密単体アンギュラ玉軸受です。小接触角軸受は軸方向剛性が不足し、重切削や軸切削力の大きい現場に不向きです。本製品は 30°A 型大接触角設計により軸方向耐荷重・耐転倒性能を強化し、フライス加工・穴開けなど複合負荷下で安定性を高めます。
内外輪は一体鍛造成形後、複数回応力除去安定化熱処理を実施し、長時間高速運転時の寸法クリープリスクを低減します。軌道に超精密鏡面研削加工を施し、転がり摩擦を低減し昇温を抑制、安定した回転精度を維持し続けます。開放型クリーン構造はシールによる摩擦損失がなく回転性能を最大限引き出し、高速オイルエア潤滑と一般グリス潤滑の両システムに対応します。
標準単体仕様のため組合せ方式に制限がありません。装置メーカーは主軸構造に応じ組立形式を自由に選び予圧を調整でき、軽仕上げ加工から中負荷切削まで幅広い工况に適応、汎用性が高く標準在庫管理が容易です。
3 核心性能メリット
1. 30° 大接触角、軸方向剛性に優れる:小接触角軸受と比較し軸耐荷重が大幅に向上、穴開け・端面フライスなど軸負荷の大きい加工に最適。
2. P4 精密等級、回転精度安定:寸法公差・振れ値を厳格管理し、主軸加工のうねりを低減、ワーク表面品質を向上。
3. 一体輪構造、変形耐性に強い:応力分布が均一で起動停止衝撃・交番切削負荷に耐え、精度低下を緩やかにする。
4. 無シール開放設計、摩擦損失が少ない:シール抵抗がなく高速時の昇温制御に優れ、各種潤滑システムに適合。
5. 自由組合せに対応:単体製品で 3 種類の組立レイアウトを選択可能、多様な剛性・負荷要件の主軸設計に対応。
6. 高品質軸受鋼素材、長寿命:高清浄素材により介在物を低減、軌道孔食・疲労剥離を抑制、長時間連続加工に適します。
4 主な適用シーン
4.1 中小型 NC 加工主軸:NC 彫刻フライス主軸、小型竪型マシニングセンタ主軸、高速穴開け主軸、金型小型彫刻主軸。中高速フライス・穴開け仕上げ加工に活用。
4.2 各種研削盤精密研削ヘッド:内面研削ヘッド、小型外面研削主軸、工具研削回転ユニット、高精度低振動研削工程に適合。
4.3 自動化高速回転機構:自動機精密回転テーブル、ロボット小型回転ジョイント、精密割出装置、オンライン検査回転治具。
4.4 高速精密モータ機器:高出力高速主軸モータ、インバータ精密駆動モータ、検査装置内蔵高速回転部品。
4.5 汎用精密機械設備:紡績精密回転軸、包装機械回転機構、小型印刷機核心回転部品、各種軽工業高精度回転装置。
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
P4 精密軸受はクリーン環境で組立作業を実施してください。軸頸、ハウジング、間座など嵌合面の異物を完全除去し、硬質粒子による軌道損傷を防止します。熱嵌め工法を推奨、軸受輪や転動面を直接叩くことを禁止します。嵌め合い締め代を適切に管理、締め代過大は軸受発熱・焼付きの原因となります。複数組合せの際は同一ロット品を使用し運転安定性を確保します。
5.2 組合レイアウト・予圧説明
7202 A/P4 は工場予圧・固定隙間なし、組立間座により予圧調整を行います。背面組合せは耐転倒性能が最も高く、主軸張出し加工に適します。正面組合せは位置決め精度に優れ、精密穴開け・位置決め加工向け。直列組合せは軸方向耐荷重が最大化し、一方向継続軸負荷工况に対応。高速工况は軽度予圧を推奨、重切削工况は適度に予圧を上げると同時に昇温監視を行い熱による故障を防ぎます。
5.3 潤滑マッチング方案
軸受内部に初期潤滑材は充填されておりません。高回転追求機器にはオイルエア潤滑システムを導入し 64000r/min の限界性能を引き出します。通常連続加工機械には耐熱高速主軸専用グリスを選定します。異種潤滑剤の混合は禁止、交換時は古いグリスを完全洗浄し潤滑不良を回避します。
5.4 回転数パラメータ備考
記載の限界回転数は標準環境・中程度予圧・清浄潤滑条件における参考値です。負荷増加、予圧上昇、環境温度上昇の場合は運転回転数を適宜低下させてください。特定機器工况に応じた組立・潤滑方案は NMT 技術者へご相談ください。
6 日常メンテナンス・トラブル診断
組立完了後は必ず無負荷試運転を実施し、昇温・振動・異音を継続監視、異常なしを確認してから切削加工に移行してください。本製品は開放型のため防塵・切削液遮断機能を持ちません。加工現場に切削液、粉塵、金属切粉が存在する場合は主軸端部に外部シール保護構造を設置する必要があります。
周期的な潤滑メンテナンス体制を構築し、潤滑剤の補充・交換を定時実施し軌道上に安定した油膜を保持します。運転中に持続的な異音、加工精度の低下、異常昇温が発生した場合、潤滑システム、組立同軸度、異物侵入の 3 点を優先点検してください。軸受が定格を超える衝撃負荷を長時間受けることを避け、軌道の永久変形を防止します。