エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT 7000 CD/P4ADBC 精密複列アンギュラ玉軸受 15°D 型中間予圧背面組合せ完成品精密主軸軸受
1 製品型式・寸法荷重・技術仕様
完全型式:7000 CD/P4ADBC
型式記号解説
7000:70 シリーズ超小型精密アンギュラ玉軸受基本サイズ;CD:D 型高負荷内部構造、複列 2 点接触構造;P4A:P4A 超高精密公差等級;DBC:工場事前組合せ背面 <> 配置、中間予圧完成品ユニット、現場組合せ不要でそのまま組立可能。
標準寸法パラメータ
内径 d:10 mm
外径 D:26 mm
幅 B:16 mm
接触角:15 °
荷重性能値
基本動定格荷重 Cr:6.63 kN
基本静定格荷重 C0r:3.25 kN
限界回転数備考
実現可能回転数については SKF 技術資料を参照ください。
製品全仕様
接触方式:標準 2 点接触
列構成:2 列(複列構造)
輪構造:一体型内輪、一体型外輪
内部設計:D 型高負荷最適化設計
供給形態:完成セット供給、単体分離使用推奨せず
工場組合レイアウト:背面組合せ <>
セット内軸受個数:2 個ユニット
予圧状態:中間予圧(工場設定、隙間勝手に変更不可)
公差等級:P4A 精密級
素材:軸受鋼
コーティング:無し
シール:無シール開放型
初期潤滑材:無し、潤滑システム現場にて選定
新品指標炭素フットプリント:0.14 kg CO₂e
製品正味質量:0.038 kg
eClass コード:23-05-08-04
UNSPSC コード:31171531
回転数注記:実稼働回転数は潤滑、放熱、連続負荷、組立同軸度に左右されます。高速工况にはオイルエア潤滑推奨、詳細回転閾値は SKF 公式技術資料をご確認ください。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT 7000 CD/P4ADBC は 70 シリーズ超小型複列事前組合せ精密アンギュラ玉軸受です。15° 小接触角を採用し高速性能と半径方向耐荷重を両立。一体型内外輪により部品剛性向上、組立変形リスクを低減。D 型高負荷軌道輪郭最適化により、標準複列軸受より動的耐荷重を高め、安定した軽・中負荷高速連続運転に適します。
工場にて背面中間予圧ユニットとして事前精度整合済み。2 個の軸受ユニットがあらかじめペアリングされ、納品後すぐ組立可能。現場での軸受選別や間座研磨調整工程を省略し、主軸組立工数を大幅削減。15° 接触角により高速時の昇温が安定し、速度変動の少ない精密回転用途に適合します。
無シール開放構造によりシール摩擦抵抗がなく、グリス潤滑とオイルエア潤滑双方に対応。初期グリス無充填のため機器メーカーは回転数・温度条件に合わせ潤滑剤を自由選定できます。内径 10mm、外径 26mm のコンパクト外形で、取付スペースの限られた精密装置に最適です。
3 核心性能メリット
1. 工場事前組合せ背面中間予圧ユニット:工場内で精度整合済み、そのまま取付可能、現場組合せ作業不要で組立誤差を抑制。
2. 15° 小接触角、高速特性良好:転がり摩擦が小さく高速運転時の昇温を抑制、小型高速精密回転機構に適応。
3. D 型高負荷複列構造:2 点接触複列設計により単列軸受より半径方向耐荷重が大きく、複合負荷下の安定性に優れる。
4. P4A 超高精密公差等級:半径・軸方向振れを厳しく管理、測定機器・ミニチュア主軸の長期高精度回転を保証。
5. 一体型内外輪構造:輪の一体性が高く組立荷重による変形を抑え、長期運転の精度安定性を維持。
6. 小型コンパクト寸法:内径 10mm・外径 26mm、スペース制限のある精密機器レイアウトに対応。
4 主な適用シーン
4.1 ミニチュア高速精密主軸:小型彫刻機主軸、測定機内蔵高速主軸、微細穴加工小型回転主軸ユニット。
4.2 精密検査・実験装置:光学検査回転治具、三次元測定補助回転機構、各種精密試験機回転軸系。
4.3 小型自動機回転部品:小型ロボットジョイント、精密ミニチュア割出テーブル、半導体小型搬送回転機構。
4.4 小型 NC・精密加工機器:ミニ NC フライス回転部品、小型工具研磨機主軸、精密紡機高速回転軸。
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
P4A 高精密完成軸受は防塵クリーンルーム環境で組立作業を実施してください。軸頸、ハウジング嵌合面のバリ、粉塵、金属切粉を完全除去します。熱嵌め工法推奨、軌道や軸受輪工作面を直接叩くことを禁止。嵌め合い締め代を厳格管理:過大な締め代は工場設定予圧を破壊し発熱増加、締め代不足は外輪クリープ摩耗を引き起こします。セットを分解し単独使用しないでください。分解により工場ペアリング精度と予圧状態が失われます。
5.2 予圧・組合せ使用説明
7000 CD/P4ADBC は工場既定中間予圧背面組合せ完成品で、予圧パラメータは製造段階で校正済み。間座研磨や隙間調整を無断で実施しないでください。背面配置は耐転倒モーメントに優れ、軸系に若干の転倒負荷、張出構造を持つ小型主軸に適します。持続負荷が大きい工况の場合は軸剛性と軸受定格寿命を再検討してください。
5.3 潤滑マッチング方案
軸受内部に初期潤滑剤は充填されておりません。高回転を求める場合はオイルエア潤滑を優先採用;通常連続運転機器には低粘度高速精密軸受グリスを選定。異種潤滑剤の混合を禁止、交換時は軸受内部を完全洗浄してください。
5.4 回転数パラメータ備考
本型式の到達可能限界回転数は SKF 対応仕様技術資料を参照ください。実稼働回転数は負荷、予圧、放熱、潤滑条件に左右されるため、連続満負荷運転時は回転数に安全余裕を確保してください。
6 日常メンテナンス・トラブル診断
組立完了後低速無負荷試運転を実施し段階的に昇速、振動・異音・昇温を監視し安定確認後本運転に移行してください。開放型仕様のため防塵・防液機能がなく、粉塵、切削液、湿気が存在する環境では軸端部に外部保護シールを設置する必要があります。
保全周期に従い潤滑剤を定期補充・交換し、軌道に安定した油膜を保持します。運転中に定常異音、精度ドリフト、異常昇温が発生した場合、嵌め合い締め代、予圧状態、異物侵入、潤滑不良を優先点検してください。軸受に激しい衝撃負荷をかけないようにし、一体輪の永久変形を防止します。