エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT 7009 ACEGB/HCP4A 精密アンギュラ玉軸受 25° ハイブリッドセラミック 無シール単体主軸軸受
1 製品型式・記号解説
型式:7009 ACEGB/HCP4A
記号定義
7009:70 シリーズ軽量型精密アンギュラ玉軸受基本寸法
A:25° 接触角
CE:ハイブリッドセラミック構造(鋼輪+窒化ケイ素セラミックボール)
GB:組合せ可能単体軸受、測定荷重 B クラス
HC:Hybrid Ceramic
P4A:精密公差等級 P4A
主要寸法
内径 d:45 mm
外径 D:75 mm
幅 B:16 mm
接触角:25°
構造:単列無シール単体軸受
転動体:窒化ケイ素セラミック玉
輪素材:軸受鋼
出荷形態:単体ばら出荷、現場 DB/DF/DT 組合せ対応
予圧区分:測定荷重 B クラス、シムにより調整可能
初期潤滑剤:無し
コーティング:無し
備考:定格荷重・限界回転数の参照データは SKF へご請求ください。
製品全仕様
接触方式:2 点接触
軸受列数:1(単体軸受)
組合せ対応:可、背中合わせ (<>)、向かい合わせ (><)、直列 (>>)
工場事前組合せ:無し(単体ばら出荷)
精度等級:P4A 精密級
素材:軸受鋼輪+セラミック転動体(ハイブリッドセラミック)
シール:無シール開放型
備考:25° 接触角により半径負荷と軸負荷を両立し、複合荷重条件に適合。ハイブリッドセラミック玉は質量が小さく高速時遠心力を抑え、摩擦発熱を低減し高 DN 値を実現。単体ばら出荷のため主軸構造に応じ 2 連配置を自由に選定。測定荷重 B クラスによりシムを用いて予圧を高精度調整可能。開放構造はシール抵抗がなくオイルエア・高速グリス潤滑に適合。外部潤滑システムおよび防塵装置が必須。2 連組合せ時は同一ロット品を使用し荷重のばらつきを抑制。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT 7009 ACEGB/HCP4A は 7009 サイズ高速精密ハイブリッドセラミックアンギュラ玉軸受。軸受鋼内外輪に超精密軌道研削加工を実施し、軽量窒化ケイ素セラミック玉を採用。25° 接触角は半径負荷と軸負荷を均衡よく支持し、軸方向切削力の大きい金型彫刻フライス・研削盤主軸に適している。
全鋼軸受と比較し、ハイブリッドセラミックは摩擦係数が低く発熱量が少なく焼付き耐性に優れ、主軸の高速運転域を拡大する。工場事前組合せを行わない単体仕様のため、現場にて 2 連構成を自由に組立可能。測定荷重 B クラスに選別されており、シムにより弱・中・強各予圧レベルを容易に設定できる。低抵抗な開放構造は高速・低発熱を要求される精密主軸ユニットに広く活用される。
3 核心性能メリット
1. 25° 接触角:軸方向負荷容量に優れ、軸切削負荷の大きい加工に適合。
2. ハイブリッドセラミック転動体:軽量・低摩擦・低発熱、高 DN 高速運転に対応。
3. P4A 精密等級:回転振れを厳しく管理、精密加工精度を確保。
4. GB 組合せ可能単体設計:DB/DF/DT 多種 2 連構成に柔軟に対応。
5. 測定荷重 B クラス区分:現場シムによる予圧微調整が簡便。
6. 無シール開放構造:シールによる動力損失なし、オイルエア高速潤滑に適合。
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
P4A 精密軸受は防塵クリーン環境で組立。軸・ハウジング嵌合面のバリ、金属異物を完全除去。制御熱嵌め組立を推奨、軸受輪およびセラミック転動体を直接叩くことを禁止。2 連組合せ時は同一ロット品を選定し特性のばらつきを低減。
5.2 組合せと予圧説明
単体軸受のため工場組合せはなし。2 連・多連構成および目標予圧力はすべて現場の間座・調整シムにて設定。B クラスは選定基準に過ぎず、組立後主軸軸方向剛性測定により実予圧を確認することを推奨。セラミック軸受は過大予圧を避け、局部応力による転動体損傷を防止。
5.3 潤滑マッチング方案
事前潤滑剤無充填。間欠高速運転には専用高速主軸グリスを使用。長時間連続高速運転はオイルエア潤滑を優先し摩擦熱を速やかに除去。セラミック転動体対応潤滑剤を選定し、異種潤滑剤の混合を禁止。潤滑配管を定期点検保守。
5.4 回転数パラメータ備考
定格荷重・限界回転数の公式データは SKF へ請求してください。ハイブリッドセラミックは高速性能に優れるが、負荷・冷却条件に応じ安全余裕を確保し、高負荷時は運転回転数を低下させる。
6 日常メンテナンス・トラブル診断
組立完了後多段階低速慣らし運転を実施、温度上昇・振動が安定してから定格回転へ昇速。開放型軸受に内蔵防塵機能がないため、機械側にラビリンスまたはエアカーテン防塵装置を設置。
潤滑剤を連続安定供給しドライ摩擦を回避。異常昇温、異音、振動急増が発生した際は、潤滑供給状態、組立同軸度、予圧シム厚、切削負荷、防塵装置の健全性を順次点検。