エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT 7010 CE/HCP4ADGA 精密アンギュラ玉軸受 18° ハイブリッドセラミック無シール単体主軸軸受
1 製品型式・記号解説
型式:7010 CE/HCP4ADGA
記号定義
7010:70 シリーズ軽量型精密アンギュラ玉軸受基本寸法
CE:18° 接触角、高速性と軸方向負荷を両立する均衡仕様
HC:ハイブリッドセラミック(高炭素クロム鋼軌道輪+窒化ケイ素セラミックボール)
P4ADGA:P4A 精度等級+GA 上位厳選選別
GA:上位厳選単体選別、端面高さ・内部すきま・寸法公差を厳格管理、寸法ばらつきは GB 標準品より大幅に小さい
備考:CD (15° 超高速)<CE (18° 均衡タイプ)<ACE (25° 軸荷重重視);HC=ハイブリッドセラミック、HC 無しは全鋼;GA 厳選>GB 標準選別;P4A 精度は P4B を上回る
主要寸法
内径 d:50 mm
外径 D:80 mm
幅 B:16 mm
接触角:18°
構造:単列無シール単体軸受
転動体:窒化ケイ素セラミックボール
輪素材:高炭素クロム軸受鋼
出荷形態:GA 上位厳選単体、高精度 DB/DF/DT 現場組合せ対応
初期潤滑剤:無し
コーティング:無し
備考:定格荷重・限界回転数の公式資料は SKF へご請求ください。
製品全仕様
接触方式:2 点接触
軸受列数:単列単体軸受
組合せ形式:無シール単体、現場 DB 背中合わせ・DF 向かい合わせ・DT 直列高精度組立対応
精度等級:P4A 超精密級+GA 上位厳選
素材:ハイブリッドセラミック軸受(鋼軌道輪+窒化ケイ素セラミック転動体)
シール:無シール開放型
備考:18°CE 中間接触角は均衡設計。15°CD 型式と比較し軸方向負荷耐力向上、25°ACE 型式と比較し限界回転数が高く、適用範囲が広い。HC ハイブリッドセラミックは絶縁特性により軸電流を遮断、電気主軸の電食を防止。セラミックボールは軽量で高速時の発熱・動摩擦を低減。GA 厳選により単体寸法公差幅を縮小し振動の均一性が向上、工場事前組合せと高精度現場組立双方に適合。開放構造によりシール抵抗がなく、長時間オイルエア連続潤滑推奨、グリスによる長時間高速運転には不向き。防塵機構が内蔵されていないため装置側にラビリンスまたはエアカーテン防塵を設置必須。同サイズ全鋼軸受、GB 選別セラミック軸受より調達コストが高く、中高級精密主軸向け。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT 7010 CE/HCP4ADGA は 7010 サイズ 18° ハイブリッドセラミック超精密アンギュラ玉軸受単体。内外輪は高炭素クロム軸受鋼を超精密鏡面研削、転動体は高純度窒化ケイ素セラミックボールを採用。GA 上位厳選工程にて内部すきまと端面寸法を統一し製品のばらつきを抑制。
18° 均衡接触角の幾何構造は 15° 品の軸荷重不足、25° 品の回転数制限を補完し、高回転と中程度軸方向負荷を同時に要求する加工現場に適応。軽量セラミックボールは高速遠心負荷を低減し昇温を抑え、絶縁性能によりビルトインモータ主軸の軸電食問題を解消。単体出荷で工場事前組合せ無し。主軸の受力に応じ DB 双方向荷重配置、DF 高剛性配置、DT 一方向荷重直列配置を選択可能。金型高速彫刻フライス電気主軸、精密内外面研削主軸、高速 PCB 基板分割主軸、各種ビルトインモータ精密 NC 主軸に幅広く採用。
3 核心性能メリット
1. 18°CE 均衡接触角:限界回転数と軸方向負荷能力を両立、15°CD シリーズと 25°ACE シリーズの中間工况をカバー。
2. HC ハイブリッドセラミック構造:窒化ケイ素ボールが電食を遮断、軽量で高速昇温抑制、軸受疲労寿命延長。
3. P4A 精度+GA 上位厳選:寸法ばらつき極小、回転振れ制御に優れ、ロット内振動特性が安定、高精度組合せに最適。
4. 無シール開放構造:シール摩擦損失なし、オイルエア強制潤滑高速主軸の設計基準に適合。
5. 自在な組合せ対応:GA 厳選単体より DB/DF/DT 多連軸受セットを構成可能、多様な主軸受力形式に対応。
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
P4ADGA 精密ハイブリッドセラミック軸受は恒温防塵クリーンルームにて組立実施。軸・ハウジング嵌合面のバリ、粉塵、金属異物を完全除去。制御熱嵌め工法を採用し、セラミック転動体部分を直接加熱しない。軸受輪・セラミックボールを叩くことを厳禁;セラミックは脆性材料のため衝撃で内部クラックが発生しやすい。組合せ時は同一ロット GA 厳選品を優先選定。
5.2 組合せと予圧説明
GA 上位厳選単体軸受のため工場事前組合せ品ではない。DB、DF、DT 配置及び予圧量は軽予圧 L1を推奨、現場シムにより精密調整。⚠️高速工况において中・重予圧は昇温急増・焼き付きのため禁止。双方向交番荷重は DB/DF 配置、持続一方向軸荷重は DT 直列配置を採用。
選定目安:①軽負荷で最高回転数追求 →7010 CD/HCP4A;②軸方向切削負荷が大きい →7010 ACEGA/HCP4A。
5.3 潤滑マッチング方案
事前充填潤滑剤無し。長時間連続高速運転はオイルエア強制循環潤滑を必須とする。間欠短時間運転のみ高速主軸専用グリス使用可。セラミック軸受は潤滑油清浄度に敏感、油路に高精度フィルタを設置。異ブランド・異仕様潤滑剤の混合禁止、油路圧力と油清浄度を定期監視。
5.4 回転数パラメータ備考
限界 DN 値は 15°CD ハイブリッドセラミック軸受を下回り、25°ACE ハイブリッドセラミック軸受を上回る。予圧条件・冷却状況に応じ安全余裕を確保、長時間高温環境では定格運転回転数を適宜低下。
6 日常メンテナンス・トラブル診断
組立完了後多段階低速で長時間慣らし運転を実施、温度上昇・振動が安定してから段階的に運転回転数まで昇速。開放型軸受に内蔵防塵部品がないため主軸先端防塵シール構造を省略不可。
清浄な潤滑供給を継続維持し、断油によるドライ運転を防止。給油停止状態ではセラミックボール破損リスクが急増。異常昇温、高周波異音、振動急増が発生した場合、順次確認項目:油路供給と清浄度、過大予圧の有無、組立同軸度、防塵シール健全性、機械過負荷の有無。