エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT 7012 ACE/P4ADGA 精密アンギュラ玉軸受 25° 全鋼無シール GA 選別単体主軸軸受
1 製品型式・記号解説
型式:7012 ACE/P4ADGA
記号定義
7012:70 シリーズ軽量型精密アンギュラ玉軸受基本寸法
ACE:25° 接触角、大接触角仕様、軸方向剛性・負荷耐力重視
HC 表記なし:全鋼仕様(内外輪・転動体=高炭素クロム軸受鋼)
P4ADGA:P4A 超精密等級+GA 上位単体選別
GA:プレミアム単体選別、各軸受ごと端面高さ・すきまを独立検査、現場にて自由に組合せ可能
備考:CD (15° 高速)<CE (18° 均衡)<ACE (25° 軸荷重重負荷);GA=単体選別品(現場組合せ用);DBB=工場事前組合せセット;HC はハイブリッドセラミック、HC 無しは全鋼軸受
主要寸法
内径 d:60 mm
外径 D:95 mm
幅 B:18 mm
接触角:25°
構造:単列無シール軸受、単品出荷 GA 選別単体
転動体:高炭素クロム鋼ボール
輪素材:高炭素クロム軸受鋼
出荷形態:GA 選別単品、必要数量で手配可能、現場にて DB/DF/DT 各種レイアウト組立対応
初期潤滑剤:無し
コーティング:無し
備考:定格荷重・限界回転数の公式資料は SKF へご請求ください。
製品全仕様
接触方式:2 点接触
軸受列数:単列単体軸受
組合せ形式:GA 独立選別単品、現場にて自由に DB/DF/DT 組合せ構成
精度等級:P4A 超精密級
素材:全鋼精密軸受(鋼軌道輪+鋼製転動体)
シール:無シール開放型
備考:ACE 25° 大接触角仕様は、15°CD、18°CE 型式と比較し軸方向剛性・負荷耐力が優位、双方向交番軸切削負荷が継続する工况に適合。限界回転数は小接触角品より低下する。本品は全鋼軸受でハイブリッドセラミック品よりコストメリットがあるが絶縁性を持たない。ビルトインモータ主軸で軸電流による電食リスクがある場合は HC ハイブリッドセラミックシリーズを選定する。
GA 上位単体選別とは各軸受単位で端面高さ・有効すきまを個別選別。お客様は主軸構造に応じ背中合わせ DB、向かい合わせ DF、直列 DT を自由に構成でき、固定セット品 P4ADBB より運用自由度が高い。開放構造によりシール抵抗なし、オイルエア連続強制潤滑を推奨、グリスによる長時間高速連続運転に不向き。防塵機構内蔵なし、装置側にラビリンスまたはエアカーテン防塵を設置する必要がある。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT 7012 ACE/P4ADGA は 7012 サイズ 25° 全鋼超精密アンギュラ玉軸受 GA 選別単体。内外輪および転動体は高炭素クロム軸受鋼を超精密鏡面研削。各単品独立選別により端面高さ・すきまレンジを管理しロット安定性を確保。
25° 大接触角の幾何構造により軸方向剛性に優れ、双方向交番軸荷重・転倒モーメント作用時の変形が小さく加工安定性が高い。全鋼仕様は動作安定性に優れコストパフォーマンス良好。GA 選別単体は多仕様主軸設計に適し、軸電流問題のないベルト駆動 NC フライス主軸、金型加工主軸、汎用精密ボーリング主軸に幅広く活用。
3 核心性能メリット
1. 25°ACE 大接触角:軸方向負荷耐力・転倒剛性に優れ、双方向交番軸切削工况に適する。
2. 全鋼構造:素材安定、ハイブリッドセラミック軸受より経済的、軸電流の発生しない用途に最適。
3. P4A 精度+GA 単体選別:単品ごと精密寸法選別、寸法ばらつきが小さく DB/DF/DT 自由組合せに対応。
4. 無シール開放構造:シール摩擦損失を除去、オイルエア潤滑ハイエンド主軸の設計仕様に適合。
5. 組立自由度が高い:強制セット購入不要、荷重形態に応じ最適な組合せ方式を選択可能。
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
P4ADGA 超精密軸受は恒温防塵クリーン環境での組立を推奨。軸・ハウジング嵌合面のバリ、粉塵、金属異物を完全除去。制御熱嵌め工法を採用、軸受輪へ強打禁止、衝撃は軌道に永久損傷を与える。組合せ時は同一ロット GA 選別品の使用を優先し、異ロット混合組合せを極力避ける。
5.2 組合せと予圧説明
工場固定組合せ品ではなく GA 独立単品のため、現場にて DB、DF、DT レイアウトを構成可能。主軸荷重特性に基づき配置を選定し、シムにより予圧量を精密調整、軽予圧・中予圧を推奨。⚠️高速連続運転用途で重予圧は昇温過大を引き起こすため禁止。
選定目安:①軸電流が発生し絶縁必要 →7012 ACE/HCP4ALDGA ハイブリッドセラミック GA 単体;②工場組合せ済みセット希望 →7012 ACE/P4ADBB DB 事前組合せ品;③回転数と負荷均衡 →7012 CE シリーズ;④超高速軽負荷 →7012 CD シリーズ。
5.3 潤滑マッチング方案
事前充填潤滑剤無し。長時間連続高速重負荷運転にはオイルエア強制循環潤滑を必須とする。短時間間欠運転のみ高速主軸専用グリス使用可。油路に高精度フィルタを設置、油清浄度を定期管理、異種潤滑剤の混合禁止。
5.4 回転数パラメータ備考
限界 DN 値は同サイズ 15°CD、18°CE 軸受を下回る。重負荷運転時は回転数安全余裕を確保、長時間高温環境下では定格運転回転数を適宜低下させる。
6 日常メンテナンス・トラブル診断
組立完了後多段階低速で長時間慣らし運転を実施、温度上昇・振動が安定してから段階的に定格回転数まで昇速。開放型軸受に内蔵防塵部品なし、主軸先端防塵シール構造を省略不可。
清浄な潤滑剤を継続供給し、断油によるドライ摩擦を回避。異常昇温、持続異音、振動急増発生時、順次確認:油路供給状況・清浄度、過大予圧の有無、組立同軸度、防塵シール健全性、切削負荷過大の有無。