エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT 7012 CDGATP/P4B 精密アンギュラ玉軸受 15° 全鋼無シール GA 選別単体高温対応主軸軸受
1 製品型式・記号解説
型式:7012 CDGATP/P4B
記号定義
7012:70 シリーズ軽量型精密アンギュラ玉軸受基本寸法
CD:15° 接触角、小接触角仕様、超高限界回転数を重視
GA:プレミアム単体選別、各軸受ごと端面高さ・すきまを独立検査、現場にて自由に組合せ可能
TP:高温安定化熱処理、長時間高温運転時の寸法変形を抑制
P4B:P4B 超精密等級(標準 P4A より精度基準が上位)
備考:CD (15° 高速)<CE (18° 均衡)<ACE (25° 軸荷重重負荷);GA=単体選別品(現場組合せ用);DBB=工場事前組合せセット;TP=高温安定熱処理;HC=ハイブリッドセラミック絶縁型、HC 無し=全鋼軸受;P4B 精度は P4A を上回る
主要寸法
内径 d:60 mm
外径 D:95 mm
幅 B:18 mm
接触角:15°
構造:単列無シール軸受、単品出荷 GA 選別単体
転動体:高炭素クロム鋼ボール
輪素材:高炭素クロム軸受鋼、TP 高温安定化熱処理実施
出荷形態:GA 選別単品、必要数量手配可能、現場 DB/DF/DT 各種レイアウト組立対応
初期潤滑剤:無し
コーティング:無し
備考:定格荷重・限界回転数の公式資料は SKF へご請求ください。
製品全仕様
接触方式:2 点接触
軸受列数:単列単体軸受
組合せ形式:GA 独立選別単品、現場にて自由に DB/DF/DT 組合せ構成
精度等級:P4B 超精密級
素材:全鋼精密軸受(鋼軌道輪+鋼製転動体)、軌道輪 TP 高温安定熱処理済み
シール:無シール開放型
備考:CD 15° 小接触角仕様は転がり抵抗が低く、限界 DN 回転数が 18°CE、25°ACE 型式を大幅に上回り、長時間高速・中軽負荷工况に適合。軸方向剛性・転倒耐性は大接触角シリーズより低い。
TP 熱処理により長時間高温運転に伴う組織変化・寸法クリープを抑制し、高温環境下での精度維持性能を向上。全鋼仕様は絶縁性を持たないため、軸電流が発生するビルトイン電主軸には不適合。
GA 上位単体選別は各軸受単位で端面高さ・有効すきまを個別選別。顧客は主軸構造に応じ背中合わせ DB、向かい合わせ DF、直列 DT を自由に構成でき、固定セット品 DBB より運用自由度が高い。開放構造によりシール抵抗なし、オイルエア連続強制潤滑を推奨、グリスによる長時間高速連続運転に不向き。防塵機構内蔵なし、装置側にラビリンスまたはエアカーテン防塵を設置する必要がある。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT 7012 CDGATP/P4B は 7012 サイズ 15° 全鋼超精密アンギュラ玉軸受 GA 選別高温対応単体。内外輪に TP 高温安定化熱処理+超精密鏡面研削を実施、転動体は高炭素クロム軸受鋼採用。各単品独立選別により端面高さ・すきまレンジを管理しロット安定性を確保。
15° 小接触角の幾何構造により高速回転時の発熱が少なく限界回転数に優位。TP 熱処理により高温寸法安定性を備え、運転時の温度上昇が大きいベルト駆動 NC 主軸、彫刻フライス主軸など軸電流リスクのない高温環境設備に適用。
3 核心性能メリット
1. 15°CD 小接触角:摩擦損失が小さく限界 DN 回転数に優れ、長時間高速運転工况に適する。
2. TP 高温安定化熱処理:高温による寸法変形・クリープを抑制、長期稼働時の精度を維持。
3. P4B 上位精度等級:従来 P4A 品より寸法・回転精度が向上し、主軸振れ精度改善。
4. 全鋼構造:素材安定、コストメリットが大きく、ベルト主軸など軸電流のない設備に最適。
5. GA 単体選別+無シール開放構造:単品自由組合せ DB/DF/DT に対応、シール抵抗を除去しオイルエア潤滑高速主軸に適合。
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
P4B 超精密高温型軸受は恒温防塵クリーン環境での組立を推奨。軸・ハウジング嵌合面のバリ、粉塵、金属異物を完全除去。制御熱嵌め工法を採用、加熱温度上限を管理、軸受へ直接打撃禁止、衝撃は軌道に永久損傷をもたらす。組合せ時は同一ロット GA 選別品の使用を優先。
5.2 組合せと予圧説明
工場固定組合せ品ではなく GA 独立単品のため、現場にて DB、DF、DT レイアウトを構成可能。主軸回転数・荷重特性に基づき配置を選定、高速用途には軽予圧を推奨しシムにより予圧量を精密調整。⚠️超高速+高温環境での重予圧は過熱焼き付きを引き起こすため禁止。
選定目安:①ビルトイン主軸で軸電流発生 →HC ハイブリッドセラミックシリーズ;②重切削高剛性必要 →7012 ACE シリーズ;③回転数負荷均衡 →7012 CE シリーズ;④常温一般用途 →7012 CDGA/P4A;⑤工場組合せ済みセット希望 →7012 CDTP/P4B DBB。
5.3 潤滑マッチング方案
事前充填潤滑剤無し。長時間連続高速・高温運転にはオイルエア強制循環潤滑を必須とする。短時間間欠低速運転のみ耐高温高速主軸専用グリス使用可。油路に高精度フィルタを設置、油清浄度を厳格管理、異種潤滑剤の混合禁止。持続高温環境では耐高温型主軸オイルの選定を推奨。
5.4 回転数パラメータ備考
限界 DN 値は同サイズ 18°CE、25°ACE 軸受を上回る。高温+連続重負荷時は十分な回転数安全余裕を確保、限界回転数付近での長時間運転を避ける。
6 日常メンテナンス・トラブル診断
組立完了後多段階低速で長時間慣らし運転を実施、温度上昇・振動が安定してから段階的に定格回転数まで昇速。開放型軸受に内蔵防塵部品なし、主軸先端防塵シール構造を省略不可。
清浄な耐高温潤滑剤を継続供給し、断油によるドライ摩擦を回避。異常昇温、持続異音、振動急増発生時、順次確認:油路供給状況・潤滑油耐熱グレード、潤滑清浄度、過大予圧の有無、組立同軸度、防塵シール健全性、切削負荷過大の有無。