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2026-08-14

エムティ精工株式会社
企業広報部

日本 NMT 7013 ACE/HCP4ADT 精密アンギュラ玉軸受 20° 接触角 無シール ハイブリッドセラミック P4A DT 直列事前組合せセット 高速電主軸軸受

1 製品型式・記号解説

型式:7013 ACE/HCP4ADT

記号定義

7013:70 シリーズ軽量型精密アンギュラ玉軸受基本外形寸法

ACE:20° 接触角、高速運転向け設計、半径方向剛性良好、軸方向許容荷重は中程度

HC:ハイブリッドセラミック、窒化ケイ素 Si₃N₄セラミック転動体、絶縁電食防止、軽量で高速遠心力低減

P4A:超精密等級、回転振れ・寸法公差を厳格管理

DT:工場直列事前組合せ。2 個の軸受を端面高さ選別後、直列 DT 組合せセットとして出荷

出荷形態:2 個 1 組 DT 直列組合せ品、工場組合せ済み。分解し他軸受と混用禁止

型式比較参考:

25° 接触角単体ハイブリッドセラミック:7013 ACDGC/HCP4AL

20° 接触角単体ハイブリッドセラミック:7013 ACE/HC P4A

20° 接触角ハイブリッドセラミック DB 背中合わせセット:7013 ACE/HCP4ADB

20° 接触角ハイブリッドセラミック DT 直列セット:7013 ACE/HCP4ADT

主要基礎寸法

内径 d:65 mm

外径 D:100 mm

単体幅 B:18 mm

接触角:20°

構造:単列無シール軸受、2 個 DT 組合せユニット

転動体:高純度窒化ケイ素 Si₃N₄セラミックボール

輪素材:高炭素クロム軸受鋼、軌道超精密鏡面研削

初期潤滑剤:無し

表面処理:輪鏡面研磨、セラミックボール超高精度研磨、追加コーティングなし

出荷形態:2 個組合せシリアル番号付き、スペーサ別途

備考:定格荷重、限界 DN 値の公式データはメーカーへ請求可能

製品全仕様

接触形式:2 点接触

軸受列数:単列(2 個 DT 直列組合せ)

組合せ属性:工場事前 DT 組合せ、専用組合せマーク付き、分解混用不可

精度等級:P4A 超精密級

素材:内外輪=軸受鋼、転動体=窒化ケイ素セラミック(ハイブリッドセラミック軸受)

シール構造:無シール開放型

備考:ACE 20° 接触角は高速用途を主体。25°ACD シリーズと比較し限界回転数が高く昇温が少ない反面、軸方向許容荷重はやや低下。HC セラミックボールによりビルトイン電主軸の軸電流による電食対策に適する。DT 直列構造は一方向の大きな軸方向荷重を受けられ、主軸後方支持に多用。本製品は工場組合せ品で 2 個の端面高さ差が厳密に管理され、現場での高さ選別不要。一度分解すると組合せ精度が失われる。開放構造はオイルエア潤滑に適合し、長期グリス密封運転には不向き。

2 製品構造・運転特長

日本 NMT 7013 ACE/HCP4ADT は 7013 標準取付寸法を維持し、ACE 20° 高速接触角構造+窒化ケイ素セラミック転動体 DT 組合せ仕様を採用。内外輪は高炭素クロム軸受鋼、安定化熱処理・多段時効処理・超精密鏡面研削を実施。窒化ケイ素ボールは厳格な寸法グルーピングと高品位研磨により高速主軸仕様に適合。

25° 接触角軸受と比較し、20°ACE 形状は軸方向分力を低減し高速時摩擦損失を抑え、使用可能な限界 DN 域を拡大。絶縁性セラミックボールが軸電流を遮断し軌道の電気的ピッチングを防止。質量低下により遠心荷重を低減、連続高速運転の昇温を抑制。工場 DT 事前組合せにより 2 個の高さ差が安定、均等な荷重分配により振動を抑制し主軸メーカーの組立工数を削減。

3 核心性能メリット

1. ACE 20° 高速最適化接触角:摩擦損失が少なく限界回転数が高く、25° 接触角シリーズより昇温制御性良好、連続高速・軽~中切削工况に適合。

2. HC 窒化ケイ素ハイブリッドセラミックボール:絶縁電食防止でビルトイン電主軸に最適;低密度により高速遠心力低減、長時間高速運転の熱安定性に優れる。

3. P4A 超精密等級:半径・軸方向回転振れを厳格管理、長期回転精度安定性を確保。

4. 工場事前 DT 直列組合せセット:端面寸法選別完了、現場直接組立可能、人手による高さ選別不要で荷重が均等に分散。

5. 無シール開放構造:シール抵抗による発熱をなくし、オイルエア強制循環潤滑システムと完全適合。

6. DT 直列荷重特性:一方向の大きな軸方向荷重に対応、主軸後方支持軸受レイアウトに適する。

5 組立仕様・使用基準

5.1 組立環境・操作規範

P4A ハイブリッドセラミック組合せ軸受は恒温防塵クリーンルームで組立必須。軸、ハウジング嵌合面のバリ・金属異物を完全除去。制御熱嵌め工法を採用し加熱温度を規制、直火加熱禁止。軸受輪を直接打撃禁止、セラミックボールは脆性が高く衝撃で内部亀裂を生じやすい。

⚠️重要事項:DT2 個には統一組合せシリアルマークが付属。分解し他軸受と混用禁止、組合せ精度が永久的に失われます。

5.2 組合せと予圧説明

出荷状態:2 個 DT 事前組合せ、同方向直列取付で一方向軸荷重を支持。

レイアウト拡張:双方向荷重必要時は DT+DB 構成可。本セットを DB/DF 取付に直接転用不可。

推奨予圧:高速仕上げ加工は軽予圧優先;少量切削負荷を伴う場合は中予圧。最高回転数で長時間重予圧運転を避ける。

選定目安:

①重切削・軸方向荷重大 →ACD 25° 接触角シリーズ選定

②高速優先、ビルトイン電主軸、一方向軸荷重 →7013 ACE/HCP4ADT(DT セット)

③背中合わせ双方向支持必要 →7013 ACE/HCP4ADB 組合せセット

5.3 潤滑マッチング方案

事前充填潤滑剤無し。長時間連続高速運転はオイルエア循環潤滑を義務付け。短時間間欠試運転のみ高速主軸用全合成グリスを一時的に使用可。潤滑配管に高精度フィルタを設置し油清浄度維持、硬質異物はセラミックボール・軌道を傷つけます。異ブランド潤滑剤混合禁止。

5.4 回転数パラメータ備考

20°ACE 接触角+ハイブリッドセラミックにより限界 DN 性能に優れる。ただし DT 直列配置は単体軸受より発熱密度が高いため、連続全速運転時は十分な冷却と潤滑供給体制を整備し、回転数安全余裕を確保する。

6 日常メンテナンス・トラブル診断

組立完了後多段階低速慣らし運転を実施、昇温・振動が安定してから定格回転数へ上昇。開放型軸受に防塵部品がないため、主軸後方軸受ハウジングに防塵対策を実施。

清浄な潤滑剤を継続供給し、油切れによるドライ摩擦を防止。異音、異常昇温、振動急増が発生した場合順次確認:潤滑システム清浄度、予圧設定値、組立同軸精度、軸電流漏れ、切削軸方向衝撃負荷。定期的に軸受温度監視を実施し、電食・接触疲労の初期兆候を早期検知する。