エムティ精工株式会社
企業広報部
日本 NMT RNU 204 ECP 単列 RNU 形円筒ころ軸受 内輪無し構造 EC 内部最適化 ガラス繊維強化 PA66 ころ案内保持器
1 製品情報・技術仕様
型式:RNU 204 ECP
寸法諸元
軌道内径 Fw:26.5 mm
外径 D:47 mm
幅 B:14 mm
性能諸元
基本定格動荷重 Cr:28.5 kN
基本定格静荷重 C0r:22 kN
基準回転数:17000 r/min
限界回転数:19000 r/min
仕様属性
出荷形態:外輪+ころ保持器アセンブリ(内輪無し)
ころ列数:単列
構造型式:RNU(NU 派生、内輪省略タイプ)
アキシャル特性:双方向アキシャル遊動(遊動軸受、位置決め不可・アキシャル荷重非対応)
外輪仕様:止め溝なし
保持器:P ガラス繊維強化 PA66、ころ案内窓形保持器
外輪つば数:2
表面コーティング:なし
シール:開放仕様(シール無し)
初期グリス充填:なし
物流・業界コード
正味重量:0.082 kg
参考炭素排出量:0.21 kg CO₂e
eClass コード:23-05-09-01
UNSPSC コード:31171505
サフィックス解説
RNU:内輪無し NU 形円筒ころ軸受、独立内輪を持たず焼入れ軸頸を内側軌道として利用;
EC:内部形状最適化、ころ端部輪郭改良によりエッジ応力を低減、負荷容量・疲労寿命向上;
P:ガラス繊維強化 PA66 窓形保持器、ころ案内仕様。軽量で摩擦が小さく連続中高速運転に適応。
重要留意点:本軸受に内輪は付属しません。軸頸表面を焼入れ・精研磨加工し、硬さ・表面粗さ・寸法公差を軸受軌道基準に適合させる必要があります。基準未達の場合早期摩耗・はく離が発生します。ラジアル荷重のみ支持可能、アキシャル力を負担できません。通常 NJ/NUP 位置決め軸受と組合せ、軸熱伸びを吸収する遊動支点として使用します。開放仕様のためハウジングシールで粉塵・水分を遮断してください。PA66 保持器常用温度域 - 40~+120℃、高温・強極性溶剤との接触を避けてください。
2 製品構造・運転特長
日本 NMT RNU 204 ECP 内輪無し単列円筒ころ軸受は NU 構造の派生型式。独立内輪を廃止することで軸径を大きく設計可能、軸の曲げ剛性を大幅に向上させます。外輪両側一体つばでころを拘束、EC 対数クラウニングころにより接触応力を均等化しエッジ荷重集中を抑制。ガラス繊維強化 PA66 ころ案内保持器を採用、運転摩擦発熱が少なく高速域で安定します。
標準的な軸構成:一端を NUP/NJ 軸受でアキシャル位置決め、反対側に RNU 軸受を配置し遊動支点として軸の熱伸びを吸収、温度上昇による過剰予圧を解消します。分離構造で組立が簡素になる反面、標準 NU204 ECP(内輪付き)と比較し軸頸の加工精度要求が高くなります。
3 核心性能メリット
1. RNU 内輪省略構造により軸径拡大が可能、軸強度・剛性向上、機器径方向スペースを節約。
2. EC 最適化ころ輪郭で接触応力を均等化、摩擦昇温を抑制し軸受疲労寿命を延長。
3. ガラス繊維強化 PA66 保持器は軽量・耐衝撃性に優れ遠心力が小さく、持続的中高速運転に適合。
4. 外輪両側つばによりころを安定案内、純ラジアル荷重支持能力に優れ衝撃荷重に強い。
5. 軸の双方向アキシャル自由移動を許容、熱伸びを補償し軸系の固着を防止。
6. コーティングレス開放仕様、鉱油グリス・循環鉱油・合成潤滑油と幅広く適合。
4 適用分野
4.1 歯車伝動装置
コンパクト歯車減速機、小型歯車箱 遊動支点
4.2 流体機械
遠心送風機、ブロワ、小型空気圧縮機 遊動端支持
4.3 搬送機械
搬送ローラ、チェーン駆動装置、包装機械 伝動軸
4.4 一般動力機械
中小型電動機、小型工作機械 伝動軸遊動支持
5 組立仕様・使用基準
5.1 組立環境・操作規範
組立現場を清浄に保ち金属切粉を除去。圧入荷重は外輪端面のみ作用させ、ころアセンブリを直接叩かない。組立後外輪を手回しし、引っ掛かり・異音なしを確認。軸頸の硬さ・真円度・表面粗さを厳しく検査、未焼入れ軸への組込禁止。
5.2 選定ガイド
軸径拡大+軸熱伸び遊動補償必要 → RNU 204 ECP
軸頸焼入加工不可、完全な軌道ユニット必要 → 標準 NU 204 ECP
アキシャル位置決め・アキシャル荷重支持必要 → NJ204、NUP204 シリーズ
5.3 潤滑メンテナンス
出荷時潤滑剤無充填、組立時ころおよび軸頸軌道に十分グリスを塗布。高速用途は循環油潤滑推奨。負荷・回転数に応じ定期給脂周期を設定し、無潤滑運転禁止。
5.4 環境使用上の留意点
防錆コーティングなし。長期保管時は防錆油塗布・密封保管。粉塵・多湿環境ではハウジングシールを強化。連続使用温度が 120℃を超える場合は切削真鍮保持器仕様へ切替推奨。
6 不具合確認
代表的損傷形態:軸頸軌道かじり、ころ端面ピッティング、外輪軌道疲労はく離、保持器摩耗・亀裂。軸頸広範囲摩耗、保持器亀裂、ころピッティング発生時は直ちに点検・交換してください。